豆知識

  1. 紙ヤスリ(サンドペーパー)を切り分けるときは、はさみなどを使わず、手でちぎろう。
    理由は簡単。はさみが切れなくなるから。
  2. 紙ヤスリの「番手」は、使用している研磨粒子の粒度(=粒の荒さ/細かさ)で付けられている。大まかに言うと、粒子の直径が 1インチ/(番手#)という大きさ*1。例えば、#1000 の紙ヤスリには 25.4 / 1000 = 0.0254mmφ の粒径を持つ研磨剤が使用されている。だから、紙ヤスリの番手は研磨粒子の大きさに反比例し、数字が大きくなるほど細かいヤスリということになっている。
  3. 技術と加工内容にも拠るが、紙ヤスリは一連の加工において 3種類程度の番手を使用するのがほとんどで、場合に応じて 2〜4種類となる。
    • 木工ならば (#60〜#80), #120, #240, (#400) 。#60 は棒ヤスリかなにか、ほかの道具で済ませたほうが楽。#400 の表面精度はニス仕上げなどの場合必要ないことが多い。というか、#400 をかけてしまうと初心者の場合粗研磨の不足がはっきり出てしまい却って具合が悪い。(細かいところまでやればかっこいいというものでもない。)
    • 金属ならば (#120), #240, #400, #1000, (#1500〜#2000) 。#1000 より上は、鏡面研磨の場合前段階としてやっておくと楽だが、紙ヤスリでやろうと思うと実際かなり地獄である。ルーターが使えるならそのほうがいい。
    • 石工を紙ヤスリでやろうという無謀な人はいないと思うが、一応、木工・金工で挙げた番手、+ペースト研磨(orバフ研磨)。
  4. 研磨作業はやっているうちにやりやすい番手が見つかると思うし、材料(の硬さ)によっても全く異なる。とはいえ、使う紙ヤスリの番手がちょっと違ったぐらいで何がどうなるわけでもない。結局のところ作業効率が若干変化するだけだから、アマチュア作業でそこまで追求する意味はほとんど無い。

*1:より正確に言うならば「格子間隔が 1"/(番手#)のフルイを通過した研磨粒子を使用している」