イージュー★ってなんなのさ、に対する最終解答。

はてなダイアリを使っていて楽しいことはいくつかあるが、逆説的に楽しいのが、検索エンジンからやってくる人が多い、ということである。何故「逆説的」かというと、全く予期せぬ検索キーワードで飛んでくる人が多く、ときにそのトンデモぶりに思わず苦笑させられる、という点においてである。はてなダイアリーは総じて検索エンジンの上位にかかりやすい傾向があるようだが、故に、ミスヒットも多くなる道理である。
前置きが長くなった。私(おうる)が奥田民生の「イージュー★ライダー」について触れたのは、たったこれだけ(→id:owl:20030521)である。でも、そのタイトルの由来(というか、意味)を知りたい人にとっては、なんらかの手がかりがあるかもしれない、と思って、私(おうる)のページへと飛んでみるのであろう。そして、落胆しつつ閉じる。
哀しいことである。
この哀しさを、私(おうる)のほうだけでも、少しでも、埋めるために、遅蒔きながら蘊蓄を披露する。
芸能界を中心に、数字を婉曲に言う「符丁」が存在するのだという。それは、階名のアルファベットに 1,2,3,…を当てはめるというものであり、

CDEF GAH
ツェーデーエーエフゲーアーハー
ときにドイツ読み、ときに英米読みで 1桁の数字を表現する。例えば「ツェーマン」といえば「1万(円)」、「ゲーマン」といえば「5万(円)」のことである。これにならえば、「イージュー」とは、「30」(「ジュー」は、まんま「10」)。「イージュー★ライダー」(ASIN:B00005G9N9)は、奥田民生 30歳(過ぎ)のときの楽曲である(※ CD リリース時は 31歳)。
勿論、「イージーライダー」に掛けている。であるから、ほんとうは「イージー☆ライダー」と表記(←これを検索サイトのアブストや /mobile で閲覧している方には何のことやらわからないと思いますが御了承の程)するのが正しいらしい。

苦心した割には大したことのない、という、これこそ「無駄な知識」の真骨頂(と、自分を慰めてみたりする)。