なんとかと煙は高いところに

owl2004-03-07

いまだに段ボールの森を目前にただひたすら呆としているわけだが、なんの進歩もないわけではない。このたびは意を決して収納用品を大量に買い込んできた。王道的な片付けができないのは自分でもよくわかっているので、無駄を覚悟でのんびりと取り組む作戦。自分では(自分にしては)よくはかどっていると思っている。
「カラーボックス」を積み上げて本棚にする作戦は正味な話万人にお薦めはできないことぐらいわかっている。地震が来たら…って? そのときはそのときだ。雑多なガラクタは一応分類して全て「アイリスオーヤマ」などが出しているプラスチック製収納ケースに収める予定。これも本来は重量物を入れるように作られていないからいわば「邪道」だが、意外と大丈夫なことは実証済み。あとは、安直なインテリアの定番みたいな位置付けでよく登場する「メタルラック」をいくつか用意して、収納スペースを創出する。こういうものを(狭い場所で)組みあげるのはいわば私(おうる)のお家芸みたいなものであって、あとはどう活用するかなのだがそのへんはまぁおいおいにと。
いいんです私(おうる)の巣む場所なんだから。
以前、仕事の現場に持っていけるようにと矢崎総業の「イレクターパイプ」で無理矢理作った組立式脚立(兼・梯子)。椅子ではちょっと高さが不足気味な天井附近での作業に意外と重宝するので捨てられない。本来「イレクター」は恒久的な構造物を構成するための部材であって、可動部分を有するようなものを作るには適さない(というか危険)。脚立にしたって、相当な手間を掛けて作った割には強度が無いし、やたら重い。組立/分解には結構な時間を要する。製作にかかった費用は同程度サイズのアルミ脚立/梯子の 2台分くらいにはなっただろうか。ただし、分解すれば少々大きめの三脚ケースぐらいには収まり、電車の網棚に載せるのも容易。担いで持ち運べる、そのためだけに生み出されたような代物であり、現在はその本来にして唯一のメリットも活かされる場がもはや皆無。
滅多に使用されない、ということから逆説的に処分されずにいるこの脚立の上に座り、なんとなく室内を眺める。そして「ヨコハマ買い出し紀行」などを数巻取り出して、読んでみたりする。高いところが好きな私(おうる)はこの、微妙に高い目線もわりと好きだ。身長 190cm のひとは常にこういう視点から世界を眺めているのか、などと考えてみたりもし、少々羨ましく思ってみたりもする。
片付けの途中に呆としたり、まんがや本を読み耽ってしまうのは別の意味で王道だ。



ヨコハマ買い出し紀行」最新巻(11巻)は 3月23日発売予定だそうだ。