靴紐が切れ、ついでに垂直志向の再来

切れたといっても完全な断裂ではなく、被覆が破れて使い物にならなくなった状態。履いて歩けないこともないのだが、完全に切れるのも時間の問題である。ということで、秋葉へ。
…何故秋葉? と思った人は秋葉道もまだ浅いとお見受けする。以前書いたとおり、秋葉といえば、まずすだれ。次に山用品、である。そんなわけでニッピンヘ。
1階のフロアにフリークライミングシューズが陳列してあるのには流石に驚かされた。…まあ、Sportiva 押しなのだろうけど。VIPER とか、改良されてるんだろうなぁ。久々に登りたくなった。全然登れる身体じゃないけど。というか、山屋さんの店員さんなんかになると、お客さんをぱっと見ただけで「こいつは登れる」とか「ああこいつは登ってないな」とか、たちどころに判るんだろうな。
普通の靴紐は基本的に伸縮するような性質の素材で作られている。だから、細引きでは代用が利かない。だが、そもそも普通の履き方も普通の歩き方もしていないから、とりあえず細引きを靴紐として利用する。耐久性はたぶんこちらのほうが高い。

靴紐を替えると靴の雰囲気ががらっと変わったりする。中途半端にやんちゃな靴に成り代わり、明日からも平均時速 6.2km を文字通り足許から支える。颯爽と歩く快感。

歩けば、くさくさした気も晴れる。何故、歩かないのか。もっと歩けばいいのに。

■ 余談ついでに

靴紐が切れるのは、古くより「何か不幸な出来事」の暗示とされる。とりわけ、親しい人や身内の不幸を暗示するという。だが私(おうる)の場合は、よく歩いたことの証みたいなものであって、不幸とか関係ない。というか暗示が飛んでくるほど親しい身内などいない。…いや、たぶんどっかで元気に生きてるんだろうことはほぼ間違いない。