つまりは、人畜無害な人材(毒にも薬にもならない)

「こんなところいるのもったいないよ、どこでもやっていけるんじゃない」との弁は、今いる場所を「こんなところ」と言い切ってしまっている点について百歩譲るにしても、なお問題を含む発言である。その問題とは、大きく括って、2点。

  1. 「では何故ここにいるのか」と問い直せばその問題は明らかになる。それは必然的に、その能力そのものか、あるいは別の資質に致命的な欠陥があるということを意味するからだ。要するにこの発言は、お前はとりかえしのつかない欠陥人間だという辛辣な指摘である。
  2. 褒めている、という部分を切り離して考えれば「お前、ここにはそぐわないよ」というのがこの発言の骨子である。要するにこの発言は、俺はお前を仲間として認めないぞ、という強烈な拒絶反応である。

でも正味な話としてちょっとした仕事でそこまで褒められて(褒め殺されて)悪い気分になる人はあまりいないわけで*1、私(おうる)は、そういう発言で上手いことガス抜きを図る絶妙な才能を持つあなたのほうが余程、「こんなところ」には勿体ない人材ですよ、と思った。勿論思うだけで言わなかった。

■ 加えて

必要な資材が届いていない。そういえば他のところでも届いていないと言っていたので、そっちではどうなっていたか、手掛かりぐらいにはなるかと思い訊きにいってみたところ「こっちのことまで気にしてくれてありがとうね」と感謝されてしまった。実際は自分のことしか気にしていなかったので、ひとりで勝手に気まずかった。

*1:私(おうる)のように勘ぐったりせず、普通に受け取れば。