マニアも納得のクオリティ

owl2006-10-09

この地球上に「坂マニア」が何人いるのかは知らないのだけれども。

【馬込坂】

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都営浅草線西馬込駅からそのまま国道1号線を北上する。2分ほど歩くと、坂下の交差点まで辿り着くことができる。
普通、坂マニアが求めるような坂というと「袖摺坂」であるとか「七曲坂」といったような、どちらかというと狭窄で急峻なものであると思われ、勿論私(おうる)もそういった坂は大好きなのだが、大味な坂も歩いてみると結構いいものだ。この坂の魅力というと、だらっと下ったあとにだらだらだらっと上り続けることだ。きっちり直線。傾斜の変化もほとんど無し。実に気持ちがよい。今日のように天気がよければ尚のこと。けど、上ると意外につらい。しかしまた上ってしんどいのも坂の妙味である。
これだけ大通りのこれほどの坂でありながら、大抵の人(近所に住んでいる人やコアな刃物マニアなどを除く)にとっては坂の途中にも頂上にも目的地となりそうなものがほとんど見当たらない。つまりこの坂は、上るためだけに上り、下るためだけに下る。ただ、坂であり続ける。徘徊に不純な動機を持ちたくないという奇特な方がもしいたら、そういう人はこの坂を上って、そして下るべきだ。

深夜など、がら空きのときに車で走ると結構気持ちがいいだろう。…などということを考える人が少なくないためか、はたまた別の理由か、なにやらオービスらしきものが設置されている。単に電光掲示板が設置してあるだけかもしれない。真偽のほどは定かではない。(参考:オービス情報

坂の中腹にある鍛冶屋さん「定康」はお休みだったようだ。
表記画像は「馬込猫」。マゴマゴしているというよりは超ビクビクしていた。 私(おうる)自身は不純な動機で徘徊をするのがこの上なく好きなので、猫がいれば立ち止まるし、なにか落ちていれば拾う。