ひとりで秘かに笑った。でも、それ以上の何者でもない。

ふと通りかかった民家の中から、子供が 2人ほどだろうか、ドタドタと走り回る音とともに、きゃっきゃと甲高い、楽しげな声を上げているのが聞こえた。その声はそう、言うなれば、まるで小鳥のさえずるような響きに聞こえたのだ。
ふとその家の表札を見ると「二羽」と書かれていた。
なんだか妙に猫に好かれる日に起こった実話。