教えてくれない・教えてください

所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」より。やはり私の脳味噌ではトリビアの階層までしか降りてゆくことができないらしい。

■ ニホンとニッポン、どっちがどっち

日本には「ニホン」と「ニッポン」2つの読み方があるが、どの場面でどちらを使うのが正しいのか、に対する問い。答えとしては、『基本は「ニッポン」で統一、固有名詞に関してはそれぞれ読み分ける』:By 放送局。とはいえ局によって微妙に基準は異なるのだそうだ。(因みに、番組では触れていないが、法令による規定は無い。さらに国連など対外的な場面において英字で表現する場合は「Japan」。現実には、正式な呼称が複数あると考えて差し支えないということのようだ。)
つまり、単体で言う場合は「ニッポン」にしておけば間違いはない、で FA 。

  • 平安時代は「NIPPON」。中国人に理解してもらう為に中国語読み*1で発音したとのこと。
  • 戦国時代は「NIFON」。ポルトガル宣教師の遺した文献による。
  • 江戸時代には「NIHON」。

で、言語学者さん曰く『なかでは「ニホン」がいちばんラクな発音』なのだそうな。楽なほう、楽なほうへと流れた結果、「ニホン」が定着したようだ。
私(おうる)が何故この話題に喰いついたかというと、学生時代、アメリカのシェアウェア製作者から私に突然 e-mail が来て「二ホンとニッポンどっちが正しいんだ?」と聞かれたことがあるからだ。そのときどんな返事を出したかはあんまりよく覚えていないが、原文を日本語で作って留学生のオルグレンさんに英訳をお願いしてメールしたのだった。 送信元(=送信先)は Macintosh 用の、結構有名なシェアウェアメーカーだったはずだ。今となっては懐かしい思い出だ。
因みに番組では「JAPAN」については全く触れていなかった。これは東方見聞録にある「Zipang」が語源であり、当時の中国語読み「ジッパン」がおおもとらしい。

■ トロってなに。

「トロっとした食感だから、トロ」で FA 。ほんとに。誕生は大正10年頃(By 吉野鮨*2)だそうだ。

*1:現在の北京語では「ニーペン」に近い音(「ニ」にアクセント)らしい。

*2:正しい字は牛丼屋さんと同じ「つちよし」(〓)である。私の環境では表示できなさそうなので「吉」で茶を濁す。