けんさくさん、おげんきですか。

といっても蒲田駅前に選挙事務所のある(あった、かな)森田健作のことではない。検索さん、またの名を泥縄くん。

ジャムにレモン汁を加えるのは酸を補うためである。ジャムは煮詰めて粘性を出すのではなく、加熱したペクチンが果実中の酸の作用でゼリー化(ゲル化)することによって粘性がもたらされるのである。この際、ペクチン、糖分、酸のどれかひとつでも多すぎたり不足していたりすればゼリー化(ゲル化)は起こらず、ジャムとは呼べない恐ろしい物体が鍋の底に出来上がることになる。

リンゴジャムなどでは素材であるリンゴが本来持っている酸だけではその量が足りず、そのままではジャムにならないので、レモン汁のクエン酸を補充するのである。
…とまあ、ジャムなど自分では作ったこともないくせに語るだけ語ってみる。ともかく、ジャムを作る際はどこかからレシピを引っ張ってきて、(「あたしは甘くないジャムを作りたいから砂糖は入れないでやってみよう」などと言ったりしないで)その分量をきっちり忠実に守ったほうがよさそうである。
コトホドサヨウニ、お菓子作りは料理とは違うものでありむしろ化学実験に近いという感慨に至る。(お菓子作りも料理もしないくせに。)それはあたかも「お酒」と「ワイン」を峻別するかの如く。(#N/A のくせに。)