氷天国

民生用の冷蔵庫でも大型機には最近半ば「標準装備」化されてきている自動製氷機能。残念ながら大型冷蔵庫とは実生活上縁のない私(おうる)ではあるが、そのメカニズムには興味がある。業務用機器ならば、その超強力なパワーによってがんがん製氷してゆく*1であろうから、所謂「判定」が必要な部分は無いように思える。しかし、民生機ではどうか。多少の違いはあれど、水の入った製氷皿を冷やしてしばらく待つ、という「手動製氷」と基本的には変わらないプロセスであることは想像に難くない。
ここでだ。「製氷皿に給水する」という機能は、ポンプを使用しようがソレノイドバルブを用いようが、どっちでもいい。要は、あらかじめ決められた量の水を皿に注げばいいのだから、比較的容易なテクノロジで解決するであろう。問題は、「氷が既にできているのか、まだできていないのか」をどう判定しているのか、という部分である。もっとも簡単には、タイマーであろう。予め冷却装置のスペックはわかっているのだから、ある程度余裕を持たせた時間だけ冷却したら氷は完成していると見倣すわけだ。しかしこれは多分悲惨な結果を招くであろう。いずれにせよあまり賢い方法とは思えない。
ざっくりと調べてみたが、ズバリそのものの答えとなっている記述は見つからなかった。まあただ、「センサによって氷ボックスが空に近いかどうかを検知し、自動的に製氷する」というようなことが書いてあるところは見つけた。なるほど、そういうことっすね。
でもって氷完成判定センサについてだが、(飽くまで)多分、抵抗値の変化を読みとって解析しているのか、あるいは、光センサによって反射率か透過率、若しくは屈折率かなんかの変化を感知しているのかもしれない。
けっ…きょくのところ、どうでもいい話だった。

*1:冷却した金属板に冷却水を吹き付けることによって高速に製氷するそうだ。