通勤電車恐怖症候群

今日の通勤電車の先頭車両は普段より微妙に空いていたような気がしたのだが、それこそ気の所為だろうか*1
なんだか電車の中で掴まらずに頑張って立っていたりとか、荷重をできるだけギリギリ吊革の方に移してパンプアップの限界点を引き延ばすトレーニングまがいのことをするとか*2、ヘッドホンをはめ、目を閉じて、半分瞑想に近い状態に没入するとか、正味なところ寝てしまうとか、手すりに肩胛骨の一点だけ当ててあとはバランスで姿勢を保つとか、諸々そういうようなコトしているとほんとうにとんでもない目に遭ってしまうんではないか、とかそういう杞憂が頭をちらつく。
そんななか、そういえば、京浜東北線南行蒲田駅にさしかかる直前に被る激しい横G*3が、今日に限ってほとんど感じられなかった。しっかり減速すれば電車の揺れはここまで違うのだ。昨日の今日だから、運転手も無茶はできないのだろう。悪いことではないと思うが、じゃあ今まではなんだったのかと問い質したくもなる。加えて言えば、事件事故の記憶は風化する。ひと月も経てばきっとまた元の状態に戻る。戻っていいものなのかどうかは、それは言わずもがなだ。
最大で数千人の生命の糸をいちどに引っ張って運転している、その事実を直視できない人、そう、両方の意味で直視できない人*4(個人に限らぬ)は、電車の運転をやめたほうがいい。

*1:逆に「だからなにオーラ」みたいなものを出しまくっている風情のひともいるようだった。

*2:そんなことをする奴は私(おうる)以外にいないわけですが

*3:ポイント通過などの影響によるらしく、入線番および進入速度の異なる蒲田止まりの電車ではこれがあまり激しくない。

*4:直視する能力の無い人・直視に耐えることができない人