ここ最近に得た能力的なもの

ほんの 1週間ぐらい前からのことなのだが、目の前に拡がる道路や地面の微妙な傾斜の変化が見えるようになった。以前はこれを全く感知することなく、赤瀬川原平言うところの「足の裏が斜面を…」という機能も全く理解できなかったから地形とかそういうものを読みとる能力は私(おうる)には無いものとして生きていた。
それが突然、たぶん突然に、目で見てわかる気がするようになったものだから、少々不思議な感覚にとらわれる。まあ「この程度」のことなら誰もが普通にできることなのかもしれず、やっと人並みになっただけなのかもしれない。
とりあえず一般教養的に知っていた「道路はセンターライン付近をやや高く作り、両端を低くする*1」という事実も、目で見て実感できるようになった。具体的には、車道と歩道がはっきり分かれていない道路の場合、人の歩く部分においては車の通る側から道路端に向かってかなり傾斜している。それから、駅の中の乗り換え連絡通路などは異なる建造物を無理矢理繋いでいる関係からか、かなり微妙な雰囲気でもって傾斜していることが多い。
そんなことは知っていても別にどうということもないし、むしろアタリマエのこととして気にも留めないのが普通なのだろうとは思うが、今まで気付かなかったことに気付いた(気付けるようになった)ことは本人的にはかなり新鮮なのである。この心象を正確に伝達するのは難しい、というか、究極的には不可能だということは知りつつ、些細な出来事のひとつとして記しておく。

*1:主に排水のため