経済性、というこの観点

id:emimi:20030922 さんに関連して。
よく「雑草という名前の植物はない。」などと言う。岩石鉱物に関しても全く同じことが言える。ただの石ころ、などという名前の石はない。すべての岩石鉱物にはそれぞれ名前が付けられている。そしてそれらに「優劣」があるわけではない。
ただし、これは岩石、若しくは鉱物、について考えたときには正しいが、「鉱石」について考えた場合には決して正しいとは言えない。

鉱石:
有用な元素や鉱物が多く含まれた岩石。

「鉱石」という語は、極論すれば経済用語。人類にとって資源となりうるか(有用かどうか)、また、永続的に採算性をもって興業可能かどうか、によってその岩石が「鉱石」足りうるかが決まる。従って、時代の要請の変化や技術の向上によって、今まで鉱石でなかったものが鉱石になったりする。(逆もありうる。)
そして、当然ながら、鉱石には「品位」という観点から、優劣が存在する。よい鉱石と悪い鉱石が存在するわけだ。
ある意味、それは仕方のない話。