「老いを敬う」という「思想」

そう、不遜なのだが。それはわかっているのだけど。
私(おうる)には、どうもいまひとつ納得がいかないのである。年が上だから、それだけで偉い、ということを承伏したくはない。この世に生を受けてから経過した絶対時間など、そのひとの「価値」とはなんの関係もない。ほとんど、なんの関係もない。
能力による差別、過当な競争。世の中にはまだまだいくらだってある。そうしたなかで、「私が彼を敬う」理由を、私(おうる)は十把一絡げで簡単に考えたくはない。
「いたわる」のと「うやまう」のは、全く別のものであって、それは、私(おうる)としては、最も「まぜちゃいけない」もののひとつ。塩素ガスとか発生して窒息するよ。



昨日の「ちびまる子ちゃん」のなかの科白:

『おじいちゃん、敬老の日、おめでとう!』

に、絶望的な、嫌悪とも呆れともつかないような、無意味に死んでしまいたくなるような、核ボタンを「へぇ」ボタン感覚で押してしまいたくなるような、そんな感情を覚える。