KBM

id:sugio:20030904#c さんあたりがおもしろいことになっていたりする中、本当に心から「知ってもしょうがない」と言える知識を御紹介するのに「蘊蓄」とふってしまうのは少々気がひけなくもない。
序詞が長くなり過ぎ。…というわけで、私(おうる)と似た人種の(路上観察学者、という意味で、ですよ)方々は、地面であるとか、縁石のキワであるとか、様々なところで「KBM」という文字を見かけたことがあるだろう。掲載写真のように、番号が附記されているものも多い。そして、決まって、その傍らにはペンキの点か、あるいはコノエネイル(+コノエダブル)のようなもので小さな印がされている。
これは何かというと、工事などで周辺を測量した際に仮設された測量点の跡である。であるから、大抵は縁石のかどであるとか、門扉の脇であるとか、マンホールの隅であるとか、見通しの利きやすく、高さや位置の変わりにくい、且つあとで探しやすいようにわかりやすい場所に設定されることが多い。通常は工事(測量作業)が完了すれば不要となるため、本当に本当ならば業者の手によって消されなければならないもののはずだが、残置され風化に任されることも(が?)多い。
では、「KBM」とはなにか。これは、「仮ベンチマーク」の頭文字。 「Kari」の豪放さに舌を巻く。
…工事・測量関係者には「なにをいまさら」な話ではあるが。