ふと思ったのだけど。

(あらかじめ断っておくが、私(おうる)は専門家ではないので、間違ったことを書いているかもしれない。もし、あからさまなものがあったらどんどん突っ込んでください。)



デジカメのメリットは、ひとことで言うなら CCD だ。CCD はアナログ(銀塩)カメラに比較して受光面(フィルム面に相当)を小さくすることが可能。光学系を小さく、且つシンプルにでき、F値を小さくできる(=明るい光学系を使用できる)。さらにパンフォーカスにすれば、ピント調節機構が不要になり、機械動作部分が少ないからシンプルで故障も少なく、安価でコンパクトなカメラになる。
一方で、せっかく光学系が小さいのだから、高倍率ズームやマクロを搭載するのもデジカメの有効な用途であるといえる。所謂「ブツ撮り」、特に小物の拡大撮影は是非やりたいところ。
パンフォーカスとマクロ。この両者を同時に実現することはできないのが歯痒いところである。高倍率のデジタルズームを搭載すればある程度はカバーできるが(携帯電話に搭載されているカメラなどがこれに相当するだろうか)、画質には限界がある。
将来的にはこれらが両立できるようになるのかもしれないが、さしあたってデジカメは「シンプル化」と「高機能化」に二極分化していくのだろう、などと思う。

私(おうる)の愛用しているデジカメはミノルタDimage X (初代)。電源を入れても、ズーミングしてもレンズ鏡筒が一切突出しないのは相当なメリットである(私(おうる)にとっては)。光学 3倍ズーム搭載だが、近接撮影は 25cm までとちょっと物足りない。これが後継機種では 15cm まで寄れるようになった。1cm だとか 3cm だとかまで寄れるデジカメがいくらでもある中、15cm でもずいぶん大きな数字に思える。しかし、そもそもの光学系が異なるのだから単純な比較はできない。それよりも、ほぼ同一の光学系で最短撮影距離を 10cm 短縮するのにどれほどの努力が必要だったかを想像すると、頭が下がる。
別に私(おうる)はミノルタの回し者ではない。むしろ、光学機器メーカーとしてのミノルタのブランドイメージは、私(おうる)の中では結構よろしくない。