そして街中にチョウが舞う。

owl2003-06-30

昨日、蒲田の駅前でトンボを見かけた。多分コシアキトンボ。本年度初認。そして恐らく終認(苦笑)。なにしろ観察会にも久しく出ていないし、昔のように仕事で生物を観察することもない。眼力も弱まっているなあと、少々残念な気持ちに。
それにしても蒲田のトンボたちは、どこからやってくるのだろうか。学校の池とかかなぁ。



都市部に近年増えているチョウがいる。それはアオスジアゲハ。普通のアゲハ(→6月10日の画像がそうです)よりも精悍なフォルム、鮮やかな青緑色。素敵な昆虫のひとつ。なぜ都市部で増加しているかというと、幼虫の食草であるクスノキが街路樹として多く採用されてきているからである。クスノキ(→葉っぱはこのへんを御参照ください)は大気汚染への耐忍性が強いとされる常緑樹であり、行政としては管理上好都合な樹木であると言える。
緑や青が大好きな私(おうる)としては、アオスジアゲハの群舞なんて素敵なものが身近で見られたりするのは大歓迎なのだが、できればアブラナ科(キャベツ・ショカツサイなど)を食草とするモンシロチョウも、柑橘系(カラタチ・夏蜜柑など)につくアゲハチョウも、セリ科(セリ・パセリなど)につくキアゲハも、みんないて欲しいなどと思う贅沢な考えを持ったりする。
画像は、クスノキの根元で見かけた、アオスジアゲハの羽根。仕事を終え、羽根だけ残った。瑠璃色は死してちぎれてなお、暫くの間その彩度を持続する。

一応、ネットで調べず極力記憶だけで書いてみた。(少々調子に乗りつつ。)
余談、というか、これはオフレコな話だが、RDB危急種であるギフチョウ、実はまだ東京都内に生息しているとの話。公式には、都内では絶滅したことになっているようだ。