散策と徘徊の境界線上のアリア

owl2003-07-01

川の合流地点が好きで、神田川隅田川のオチアイ(=神田川の終点)を目指し、今日も出社前に散策。午前中はまだ降雨無し。
橋の上からしばし「川気分」を満喫したのち、さて、会社に向かおうか、と思って歩き出したが、気がつくと明後日の方向に向かっていた。これだから私(おうる)は地図が手放せない。私(おうる)の場合、いかなる散策も常に徘徊の要素を含んでいる。「右左病」(右と左など二値論理に弱い、または苦手意識を持つ)の合併症だろうか、進むべき方角から 90度・180度間違うことも、少なからずある。
間違えながら何度も歩き、「極めて感覚的な」(≒論理的でない)脳内地図がもわもわと形成されてゆく。
こんな娘にも出会える醍醐味。(…あ、迷わなくったって出会うことはできるのか。)




本日はややネタ切れの方向で。
仕方ない(?)ので、蘊蓄の切れ端。「アリア」とは独唱曲。気ままな散策(徘徊)はまさしくアリアかもしれない。
新宿区落合の「落合」という地名は、妙正寺川神田川に合流する(おちあう)地点なので「オチアイ」。どちらも昔は水害をよく引き起こす河川であった。大雨が降ると、遠くからかすかにサイレンの音が聞こえる。因みに私の住んでいたところから神田川までは直線最短距離で 1km 以上、標高差で 20m 程度あった。激しい雨音に混じってかすかに聞き取れるサイレンの響きは、小さい頃の思い出。河川改修により今ではそんな音もほとんど聞かれなくなった(はず)。
瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の。