削る。
金属の研磨は、その表面を削って減らすことによって光らせる、と考えていると、いつまで経っても光らせることができない。
「スクラッチくじ」を削りすぎて、あたりの文字がはっきり見えなくなってしまった。当選金額もかすれてしまった。一応読めはするので、販売窓口で相談すると、みずほ銀行に行けば交換できる、という。宝くじに付いているバーコードで当選を調べられるそうだ。…ならスクラッチ要らないよなあ…などと思いつつ行って事情を説明すると、まず数分かけて当選確認をしてくれた。その後、書類に名前と連絡先を書いたのち、番号札を渡され「大至急準備いたしますので少々お待ちください」と。そして、ただひたすら待つこと約10分。
途中で気付いた。これは、高額当選の際の換金プロトコルだ。
申し訳ない思いで受け取った金額、末等の \100.- 。
この 100円硬貨は、ぴかぴかに磨き出して、記念に保存することに決定。
