冬毛から夏毛へ

owl2003-05-07

昨日は「立夏」だったわけだが、この頃から入梅までの時期は、ときに信じられないほどの晴天だったりする。私(おうる)はこれを「教育実習日和」と呼んでいるのだが、この語、なかなか広まる様相を呈していない。それもまあもっともな話だし、教育実習生は慣れないスーツにいろんな汗をかくことになるのだから本来「日和」などという悠長なものではない。このけったいな語を使用しているのは今のところ私(おうる)だけである。というか、使う場面すら、無い。
因みに、紫外線量は 5月がいちばん多いと言う。単位面積当たりの日射量が年間でいちばん多くなるのが太陽高度のいちばん高くなる夏至の頃、この時期が本来であれば紫外線量もいちばん多いはずなのだが、しかしこの頃は梅雨のまっ只中なので地上まで到達する日射そのものが減少する。従って、太陽高度もそこそこ高く、「五月晴れ」と称されるように晴天の多い 5月が、紫外線量も多いということになる道理。
今日も暑い、しかも低気圧が近付きつつあるらしく、なんとも蒸し暑い。…しかし、いくら暑いといっても、まだ真夏ほどではない。この暑がりようの延長線上で真夏までいけば、みなまともには生きてゆけないだろう。なぜこうも不快に感じるのか。
私(おうる)は、「まだ冬毛から夏毛に切り替わっていないから」であると主張している。この暑さがもう数日も持続すれば、汗のかき具合をはじめとする代謝系が調整されて、楽になるはず。つまり、「毛が抜け替わる」のである。
人間には顕著な「夏毛」「冬毛」は無い。でも、古(いにしえ)の記憶は、遺伝子の「すきま」か「すみっこ」、きっとどこかに残っているはず。
これも依然として広まる様相を呈していない。夏毛だ冬毛だと意味不明なことを言っているのは、いまのところ私(おうる)だけである。というか、言う場面すら、無い。