そして風化せぬもの

手品師の帽子

以前の日記(4/1)で話題にした本。プレゼントとして戴いた。絶版であるから勿論 USED 。しかしながら、かなりの美品である。前の持ち主は本を大事にする人だったに違いない。あまり「本を汚さず傷めず丁寧に読む」という習慣のない私(おうる)。(一度入手した本を古本屋に売却するという習慣が無い所為でもあるが、だからといってぞんざいな扱いをしてよいというものでもないはずではある。)
大切にしなければ。
聞くところに拠るとこの「手品師の帽子」、なかなか人気が高く、入荷してもすぐ買い手が付いてしまう状態とのことだ。そんな事実は想像の範疇に無かった。…などというと安野光雅に失礼だろうか。
大切にしなければ。



動物のお医者さん」TVドラマ化第1回放映を観る。
キャスティングも動物の絵づらも、なかなか前評判が高かったものだ。和久井 映見の「菱沼さん」は正直どうなのだろうか…などと危惧していたのだが、…なかなかどうして。江守 徹にしても、原作を読まずしてあの顔は作れまい。
どうやらこのドラマは、原作に非常に思い入れの強いひとたちが集まり、非常に高いモチベーションの許に作られているようだ。そんな気がする。こうして「思い」がひとからひとへと受け継がれてゆき、いつまでも化石化しないものも世の中には存在するのかもしれない、そんなふうに思い、何故か泣きそうになった。
私(おうる)は、次週も観る予定。
原作を好きな人は思い入れたっぷりで観て、「やっぱりハムテル(公輝)は何を措いても妻夫木 聡にすべきだったんじゃないか」などと、言いたいことを言うのがよいと思われる。そしていろいろ彷彿とするがよい。原作を読んでいないというのはありえないことなので、そういうケースはとりあえず想定しないのである。
【後日追記】関係ないが、エンディングテーマ「朝陽の中で微笑んで」(ASIN:B000095YML)をうたっている諫山実生の誕生日は私(おうる)と同じ誕生日である。(と、ほんとうに関係のない話であった。)【2004/04/19】


そして風化しゆくものも。

諸行無常…というか、どうなる(なった)のでしょう、この会社。