苦手ゆえ

あや坊発見っ!(まんなか)

小学生の頃は、所謂「ファンタジー」(物語)が嫌いだった。獣や鳥、場合によっては樹木までが人間と喋ったりする世界に私(おうる)はついていけなかった。目鼻の付いた木がこの世の中のどこにあるというのか。ウサギが臆病? キツネはずるがしこい? ネコが長靴履くかい。挙げ句の果て、アホウドリは阿呆って…もう、いい加減にしなさい。
そうだったらいいな、という世界とか、魂とかそういうもののわかりやすい解釈とか、というよりは、人間の手前勝手な解釈に思えてならなかった幼き頃。
…とかいいつつ、ほんとうはそうでも言ってはねのけねばならないよんどころなき事情が彼にはあった。彼にとって手痛いブランクとなった時期。自分なのに彼呼ばわり。



過去の遺物をスキャナで撮る。USB 接続ということもあり、360dpi で妥協したにもかかわらずかなり時間を喰ってしまった。合間にマンガ三昧。…というか、マンガの合間にスキャニングといったほうが近い状態だったのかもしれず、時間がかかるのはものの道理とも言えつつ。解説文を作成してレポート形式に整理しようと思っていたのだが、結局、そこにとっかかるまでにも至らなかった。
私(おうる)はドラマでも映画でもマンガでも、あるタイプのストーリーに接したあとにはその世界から半分抜け出せない状態に陥り、ある種の苦痛を味わう。というか、そうなりそうな気がして逃げたくなる。しかもそれは物語の出来不出来や可否にはあまり拠らないらしいから始末に負えない。
今日も軽い目眩をおぼえつつ作業。でも、「ヨコハマ買い出し紀行」「Dr.汞」「サトラレ」の混ざった世界って、いったいどんなだ。…ともかく「流れ」は「蓄積する方向」。溜まって溢れ出た分が「蘊蓄」として表出したものの実体であるから、つまらぬ知識さえ今は出てこない傾向。

無理矢理因むと、アホウドリの英名は ARBATROSS (学名 Diomedea albatrus )。いますぐにでもこの雄大な鳥を見直すといい。
ゴルフでの「イーグル」は 「バーディー」(birdie:小鳥)よりすごいから、「アルバトロス」はその「イーグル」(eagle:鷲)よりもさらに偉大だから、ということらしい(微妙に諸説あり)。