甘くない

owl2003-03-17

登山やハイキングに持っていくおやつにはチョコレートやキャンディ、キャラメルなどがふさわしいとされる。取り立てて甘い物好きでなくても携行すべきなのは、非常食やエネルギー補充の意味合いもあるから。従って、ノンシュガーのものを持っていくのはかなりしょうがない。特に今日日、ノンシュガーでない飴を探すのは意外なほど難しかったりする。
甘いからと言って油断はならない。
ノンカロリー(ノンシュガー)の甘味料というのは、簡単に言うと(簡単に言うことしかできないのだが)炭水化物(糖質)の中でも体内で消化することのできない化合物のことである。人間の味覚はかなり広範な化学物質に「甘み」を感じる。このうち人体に害が確認できず、且つ、甘みが砂糖(ショ糖)並みに強く感じられるものがノンカロリー甘味料として使用されている。
最近よく名前を耳にする「キシリトール」だが、これもノンシュガー(ノンカロリー)甘味料のひとつ。とりわけ、虫歯の原因となるミュータンス菌の栄養摂取を阻害する効果が確認されており、虫歯対策に有効とされる。就寝前にキシリトールガムを噛むとよいとされるのは、唾液分泌などの少ない状態で長時間保たれる睡眠時に口内細菌の繁殖を有効に抑制することができるからである。
いっぽう、便秘で悩む方にもこの「就寝前のキシリトールガム」は有効であるようだ。少し多めに、粒ガムなら 5個から10個程度、噛んでから寝る。勿論、体質によっては効きすぎる可能性もあるので噛む量は体と相談しながら決めるべし。(ネタ元は某TV番組)
ノンシュガー甘味料を大量に摂取するとおなかを壊すことがあるのは、牛乳を飲んでおなかがごろごろいうのと理屈は同じ。(牛乳の場合は、一気に飲んだ為おなかが冷えて…というケースもありうる。)糖類が分解されないまま腸に達すると、糖類が水分を吸収し、腸内の浸透圧バランスが狂うため不調に至る。牛乳の場合は毎日少量(杯1杯程度)ずつ飲み続けることによってラクターゼ(乳糖分解酵素)の活性を高められる可能性があるそうだ。ノンシュガー甘味料の場合は、そもそも分解酵素が存在しないためそういった効果は期待できないが、腸の耐性はつくらしい。



私(おうる)は無類の甘い物好きである。というか、ショ糖大好き。ブドウ糖大好き。ダイエットにはあんまり興味のない私はむしろ、甘いくせにエネルギー源にならない合成甘味料などけしからん、ぐらいの勢い。…しかし、虫歯菌に効くとか腸内善玉菌に有効とか、見直すべきことも多いようだ。
とりあえず、キシリトールのガムでも噛んでみることにしよう。