停滞

owl2003-03-16

まったく無関係の人からなら何を言われてもこれといってダメージは受けない。嫌いな人からの罵詈雑言は、むしろ自分の思いが正しいことを再認識させてくれる好材料であったりさえする。
近しい人、信頼している人の言葉なればこそ、気持ちを深くえぐり返されたりすることがある。そういうものだ。とりわけ、何気ない一言にチェルノブイリ級の破壊力があったりする。人間が現有の人智に於いて狙ったことなど所詮たかが知れている。本人が見据えたベクトル以外の方向にこそ真の力が含まれているのが通常。
「巧まぬ巧み」とか「無為の有為」 あるいは「artless art」などと称するようだ。
私(おうる)も十人並みに破壊力のある人間らしいが、最近はその破壊力も封印されているもよう。…無理もない。ここ1年強、無邪気な誤爆がことごとく大被害をもたらしてきているから。そして気が付けば、周囲は自らが敷設した地雷で埋め尽くされている。
今日もまた靴の下から「カチリ」という音が。
今日も動けない。



地雷というのは、踏んでそのスイッチが押されても、その足をどかすまでは爆発しないらしい。だったらその場からじっと動かなければ助かるかというと、さにあらず。戦場では、スナイパーがその動かしてはいけない方の足を狙って狙撃してくるそうだ。…そんなことを知っていても二重の意味で役に立たないけど。