ネジ

owl2003-03-09

愛用のデジカメ(minolta Dimage X)のボディがどうもぱこぱこすると思いよく見たら、ネジが抜け落ちていた。もちろん紛失。しかも、全 6箇所のうち 4箇所のネジが既に無い。
通常、電子機器などに使用されている径 2mmφ未満のネジは「精密ネジ」と呼ばれる。寸法は 1.0mm, 1.2mm, 1.4mm, 1.7mm 径のものが多いが、もちろんそうでないものも多数ある。「タッピングネジ」という、木ネジ(もくねじ)の親戚であるケースも多い。こちらの場合、ネジ自身が部材にネジを切り進んで固定するものだから、規格品はないと思ったほうがよい。もちろん、通常のネジと互換性はない。
因みに Dimage X はこんな。筐体同タイプの新型も出ているが、私のは旧型。
ネジの適合品を探すのは、ほんとうは非常に難しいことである。とりわけ精密ネジの場合、ネジ溝が微小なので試しにねじ込んでみる程度のことで簡単に潰れてしまう。だから、ホームセンターなどで入手しよう、というのは、あまりお薦めできることではない。どうしても、という場合には、せめてノギスを用意しよう。ネジの径は、ネジ山の外径を測る。穴の大きさを測っても適合ネジはわからないと思ったほうがよい。もちろん、径が同じでもピッチ(溝の間隔)が異なれば使用できない。最終的には実際にはめてみるしかないのだが、力加減を誤ると呆気ない最期がすぐそこに待っている。
ネジを全て紛失したのでないのならそれは幸運なことである。雄ネジ同士の場合はネジ溝を互いに噛み合わせてみることでネジピッチが同じかどうか比較的正確に知ることができる。
まめな人だったら、精密機器や電気製品を廃棄する際にネジを外して保管しておくとよい。私(おうる)も以前やっていたのだが、引越の際に全て捨ててしまったので、やむなく購入へ。
Dimage X の場合は、ISO規格の 1.4mmφ で大丈夫だった。長さは 2mm。これならば、八幡ねじなどの製品がホームセンターでも入手可能。
そういえば、LOMO LC-A のフロントパネルも、ネジが外れやすい、紛失しやすいということだった。ものはついで。無くしたときのために買っておくか、と思って取り出してみると、なんと 4本のうち 2本が無くなっていた。
危ないところだった。 …というよりは、何とおまぬけさんな自分。



因みに LOMO LC-A のネジも 1.4mmφ 。長さは 2.5mm だが、3mm も使用可能。