うわああああああああああああああああああ!

朝の TV 番組でインタビューの VTR が放映されていてそれが野外取材(乗馬場)で、そのインタビューの中身よりも背景(うしろ)から聞こえる「キョキョキョキョキョキョ」「キョキョッキョキョキョ」という鳥のさえずり(鋭い声)が気になって頭を抱えた。あの声はなんだったか。自分でも驚くほど、さっぱり思い出せない。きれいさっぱり思い出せない。なんだったか。間違いなく聞いたことがある。実物を聞いたことがある。姿も見たことがあるはず。でも思い出せない。コジュケイか。…いやコジュケイなわけがない。でもコジュケイしか思いつかない。猛禽か。…てか猛禽なはずがない。カケスとかそういうファミリー*1。…馬鹿か。じゃあカラ類。…いい加減にしろ自分。無理もない。鳥を見に行っていない。生活(≒ life)がかかっていない。でもそれにしたって、ここまできれいさっぱり忘れるものか。そうなのか。それはどうなのか。人としてどうなのか。でもって、今日 1日かけて図鑑を 1ページずつ繰ってじっくり調べよう、全く見当がつかないのだからそうするしかないか、などと思ってとりあえず「鳥630図鑑」を引っぱり出してみた。改めて見ると相当にぼろぼろなその図鑑、そんなに使い込んだ意識すらなかったその図鑑、引っぱり出したとなればさしあたり開けてみる。と、開けてパラパラと繰った 4ページ目にあっさりその答えがあった。うわあああああ。もうなんというか、私(おうる)は馬鹿だ。痴呆だ。認知症だ。木偶だ。このままひからびて死んでしまったほうがいい。なんだろ。もはや今日出掛けるのすら億劫だ。というか、動くのさえ嫌だ。

*1:カラス科ということになるけどカラス科がそんな声でさえずるわけがない。

覚え書き

transcript(トランスクリプト):日本語でいうと「書き写し」あたりだろうか
録音速記とかテープ速記、テープリライトなどと呼ばれてきたもの、あるいは仕事、そしてその仕事をする人、…の英訳はどうなるんだろう、というのがわりと長いこと気になっていたのだが、transcriber でいいのかもしれない。…んでもこれだと「編曲者」になってしまうのかな。さすれば transcriptor か。
トランスクリプトとかトランスクリプタ、あるいは勿論他の単語でも良いのだが、つまりは他言語の単語を導入するかような表現形でその仕事を表現することのメリットは確実にある。結局のところ、「録音速記」にしても「口述筆記」「議事録」はたまた「書き取り」、…どれもその単語自体が持つ先行イメージが強かったり、範疇が厳密であったりして、その対象物を正確に言い表した感が掴めないのである。他言語で表現することには、自言語では平易に(ともすれば格調を落として)書き下すしかない概念をすっきりと表せる、イメージ的に手垢の付いていない部分をそっくりそのまま利用できる、という 2つのメリットがある。勿論これは諸刃の剣であって濫用すると意味不明になり、且つ馬鹿っぽい。

『恋におちたら』終話

「新婚旅行は?」
タヒチ!」
「…塩見学園?」

おいおい、そりゃあんた新宿区立の小中学校出身者じゃないとわからないよ。すんげー小ネタ差し挟んできたね!
因みに、塩見学園は近いうち閉鎖されるという噂話があるので、新婚旅行ででも行っておくのがいいと思われる。できることなら、私も行っておきたい。大学時代のフィールド(洲崎)と併せて。

「ドレミの歌」の「Si(シ)」は何故に「Ti(ティ)」か、というようなお話

(思いっきり私的でしかもマナー違反気味のメモ)

名曲揃いの「サウンド・オブ・ミュージック」の中でもおそらくもっとも有名なのではないかという「ドレミの歌」(原題:Do-Re-Mi)。日本語の歌詞で小学校の音楽の教科書にも載っている。好き嫌いはともかく、非常に多くの人が知っているこの曲であるが、…何度か映画を観て、英語版の歌詞を覚えるぐらい聴いた人ならばたぶん感じた違和感、それは

♪ Ti (tea), A drink with jam and bread.

の部分。「なんで『シ』でもなければ『スィ』でもないの?」というところ。日本語版の歌詞(でもっとも有名なもの)は「♪『シ』はしあわせよ」と、『シ』になっている。 どういうことなの?! …実は、これにはちゃんと理由があって、これを mixi の日記に書いておられる方がいた。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=22702996&owner_id=79399
へぇ〜へぇ〜へぇ〜へぇ〜へぇ〜へぇ〜へぇ〜。
mixi を閲覧できない人*1や将来的に閲覧できなくなったケース*2を想定して簡単に内容を書いておくと、

   Do Re Mi Fa So La Ti これが 7音階の音名、でもって、
   Do Di Re Ri Mi Fa Fi So Si La Li Ti これが 12音階の音名

ということで、ドイツ音名で言うところの Gis と H を区別するために Ti だという話。歌詞を「tea」にしたい為に敢えて訛ったとか、そういうことではなかった。 これは謂わば「アメリカ音名」とでも呼ぶべきものであって*3、我々が習った階名の発音に一番近いと思われる「イタリア音名」とは極端な話「別物」なわけである。

とまあ、こんな話であるが。
ちょっと一瞬は「すっげー」とか思ったし、何故これは普及してないのだろう(少なくとも、どうしてほとんど知られていないのだろう)? と思ったりもしたが、よくよく考えればそんな面倒臭いことをしなくても、実用上はほとんど問題がなかった。所謂「移動ド」で階名読みをするのなら半音はほとんど意識せずに済むし、「固定ド」で音名読みをする際にも、読む際には「シャープ」「フラット」を言わず「ドレミ」で読んでしまって違和感も問題もない。(単なる慣れの問題。)そして、ただの譜読み、音取りの段階でそこまでの厳密さを求めるのなら、ドイツ音名で読めばいいのだ。そして、上掲の 12音名は完璧に見えて、実は大きな問題を抱えている。ダブルシャープ・ダブルフラット(重変・重嬰)をどう読むのか、というところである。

因みに軽い参考として追記しておくと、合唱での音取りの際のやりかたには、合唱団、若しくは指導者・指揮者によって以下のようなバリエーションがある。

  • 階名や音名で音取りはしない。いきなり歌詞で音取りする。
  • ラララやアーなどのスキャットで音取りをする。
  • ドイツ音名で譜読みをする。
  • 固定ドの「ド・ディ・レ・リ・ミ・ファ…」で読む。
  • 固定ドの「ド・レ・ミ・ファ…」で、変化記号(#・♭…)は読まない
  • 移動ドの階名で譜読みする。臨時記号(#・♭…)は読まない
  • 固定ドの「ハ・ニ・ホ・ヘ…」で、変化記号(変・嬰…)は読まない(笑)
  • その他、まだあるかもしれません

草の根合唱団などの場合「どれでやってもいい」となっていたりするので音取り(歌詞なし)のアンサンブルは結構カオス。

閑話休題、ダブルシャープとかそのへんの話。
C##」(Cisis)の音符は、ト音記号の譜面上では例えば下第一線上に置かれる。これを「Re」と読まなければならない矛盾は、中途半端な厳密性を求めるから発生するものである。ダブルシャープやダブルフラットなんてレアケースにいちいち目くじらを立てるのがどうか、ということも言い得て妙だが、そういう曲者をいかにニュートラルにパスできるか、は、実はかなり重要なポイントである。そこでちょっと待ってよ、とか、特殊ルールを、とか言っているとモチベーションががた落ちになる。その点、音取りにそんな厳密もなにもあるか、取れりゃいいんだからとりあえずドレミで読んどけ、というやり方の場合、こうした問題は生じない。*4
もっと細かい話をするなら、例えば D♭ と C# は「違う音」である。平均律の世界では物理的に同じものとして扱うが、たとえ平均律だろうと物理音階だろうと、思想的には「違う音」である。これを区別できない「厳密性」とはなんだろ、という話になるわけ。だったら最初からドイツ音名でやっとけ、ということ。
「ド・ディ・レ・リ・ミ・ファ・フィ・ソ・スィ・ラ・リ・ティ」がほとんど普及していないのも、きっとそんな理由だろうと推察(てか邪推)。

*1:ってそんな人いるのだろうか

*2:これはありうる

*3:あまり詳しく調べてないのでお茶を濁すが、アメリカの音楽教育者が考案したものらしい。

*4:勿論、逆も言える。「ド〜」と言いながら D 音を出さなくてはならないことに対して強いストレスを感じる人もいる。つまるところ話は相対的なのだが。