竹箸に驚いた

セブンイレブンに寄る頻度が少ない上、箸をもらう機会などついぞ無かったため、知らなかった。セブンイレブンの割箸はずいぶん前から竹製のものになっていたようだ。資源の再生産性などの面から、竹製のほうが「よい」との主張。
竹製?
…竹製の箸、といえば、中国製の「黴びない竹箸」の話が記憶に生々しい。普通にしていれば竹は黴びる。勿論黴びては商品にならない。それが何故に、竹箸では黴びないのか。というような話。そこには身の毛もよだつような……なわけだが、上掲のセブンイレブンによる記事では「当方の箸は食品添加物を使用して殺菌しているし、その殺菌成分の残留に関しても食品の基準より厳しい独自基準をクリアしてることになっているので、そういう心配はありませんよ」ということのようだ。
どうだか。
なにより、上掲ページ上において生産国を明らかにしていないのはどうしてなのか。国産品ならば堂々とそう書くはずだ。というかむしろ高らかに歌い上げるのではないだろうか。*1それをできない、その情報を書けない、なんらかの事情があるわけだな。

まあ、私(おうる)の場合、割箸はできる限りもらわないようにしているし、もらっても食事に使うことはほとんど無いし、いなりずしとか素手で掴んで食べるほうがよっぽど人体へのリスクが大きいし(註:私(おうる)の場合は、です。一般的な話ではありません)、別にどうでもいい話ではある。道具や素材として使用するにあたり、竹箸はまた普通の割り箸と違ってなにかこう違う使い方ができるかもしれない。それはそれでおもしろそうである。
そのためにセブンイレブンに行く程のものでは、今のところ、無いのだけど。

*1:熾火研究所では、量産される竹割箸に国産の竹材が主として使用されることはこの先も当分無いのではないかと推測する。その理由は、日本の竹と中国大陸の竹の違いだ。香港で見かけた大陸産の竹は一見して非常に肉厚であった。それに比較して日本の主な竹であるモウソウチクマダケは材の厚みが無く、工芸的にならまだいざ知らず、工業的に箸を作るにはあまり適さないはずである。