音楽に愛された人。

「森田和義アワー」につじあやのが出ていたようだ。再放送を横目に観た(聴いた)わけだが、やっぱりこのひとはすごい。意味不明にすごい。音楽が陽炎のように、冬の部屋のストーブの上の薬缶の湯気のように、立ち上る。音符が踊りながらやさしい香りだけ残して跡形もなく溶けてゆく。

…ただ、それは「辿り着ける場所ではない」ので、音楽に愛されることのなかった私(おうる)は傍観するのみ(傍聴するのみ)であり、惹かれるということはない。

でどのへんが「やっぱり」なのかというと以前にも話題にした(しかも今回と同じく曖昧な表現で)からである。