マヨマヨ

最近のコンビニのおにぎりを見ると、「めんたいマヨ」「ツナマヨネーズ」「鳥唐揚タルタルマヨ」「和風ツナマヨ」…と、マヨマヨ言い過ぎの感がある。「辛子明太子」と「めんたいマヨ」は別の商品になるからこれは区別の為に「マヨ」がついている必要があるというのはわかる。「ツナマヨネーズ」あたりからは怪しい。マヨネーズ無しの「ツナ」があるならわかるが、見たことなどないのだ。「タルタルソース」と銘打っておきながらマヨネーズ不使用のはずがないし、「和風ツナ」に至っては「マヨネーズ」ですかさず自己否定、このメランコリー、というかどうでもいい謙虚さの押し売り感が日本風ということなのか。(誰がうまいこと以下略。)
…とかいいつつちょっと考えればマヨマヨの理由はわかる。商品名として大いに掲げることにより、マヨ好きには強力にアピールし、マヨ嫌いには警告表示となり、要するにどちらの層にもうまいこと役割を果たすのである。特に「嫌い」のほうのレイヤーには一目でわかって助かるわぁ、ということになるのだ。コンビニの客は「何か買う」ために来店する。だから、「俺の嫌いなものばかり並べやがって」よりも「あそこの商品には騙された」のほうが長期的に見るとダメージがでかい。意にそぐわぬ商品が素早くわかるという一見ネガティブなアピールも、充分売り上げに貢献するという理屈だ。
なんか変な世の中になってきたわけだ。なんというかこの責任の押し付け合いみたいな構造はなんだろうか。