電車内居眠りは夏の風物詩

おしなべて寝不足なのである。
この高温多湿の中、睡眠の質が低下しないはずがないのである。朝起きると、身支度して家を出ると、もう暑いのである。寝不足だったりばてていたりすると人間へんな汗をかくので高湿度がより不快に感じられたりするのである。にもかかわらず今日日はエアコンを控える風潮が家庭にまで広まっているのである。そして駄目押し的に、地上駅のホームは、暑い宿命(さだめ)なのである。
そんな中、エアコンのよく効いた電車内は、体が芯からホッとするのである。
勿論、年中問わず、電車内での居眠りは見られる。でも、この時期から盛夏にかけての電車内というのは、イカニモ「わたくし、不覚にも寝てしまっておるのであります!」を全身で如実に(あるいは、上半身だけで見事に)表しているようなパフォーマンス性の高い寝っぷりを見かけることのできるいわば「旬」である。
残念ながら私(おうる)も寝てしまうが故に、なかなか観察する側に回ることができない。