秒速で注文してしまいましたとさ

どこにそんな金があるのだ。…いや、戸板を売ってでもその筋は買うべし。*1

過去にちょっと話題にしていた(→ id:owl:20060523:kumo)この本、出版の噂を耳にしたのは昨年の春だった(→ id:owl:20050520:book)。出ても、数万円する書物になるのだろうと思っていたのでどうせ買えやしないだろうと諦めていたのだが、なんと \4,410.- とは。(図鑑にしては)そこそこの値段*2である。数秒…は無いにしても、アクセスログ → 検索 → とある日記*3で情報を得てのち早くも数分後には Amazon で注文確定していた。
日本産のクモの種数は種名が確定しているもので 約1300種*4。今回の図鑑には 565種が掲載されているという。この数字が如何にものすごいかというのはなかなか理解しにくいことだが、東海大学出版会の「フィールド図鑑 クモ」(ISBN:4486008057)で 366種、保育社の「原色日本クモ類図鑑」(ISBN:4586300744)で 466種、偕成社の「写真日本クモ類大図鑑」(ISBN:4030032001*5で 540種。つまり、確実に「日本一」の図鑑なのである。
しかも生態写真図鑑。眺めるには最適。 しばらくは楽しめそうだ。

*1:別に私(おうる)がいまだに「その筋」気取りというわけではないので念の為。

*2:ハンディ図鑑としては最高価格帯に位置すると思われる。

*3:id:anhedonia:20061201:p2 。
id:anhedonia:20061114:p2 は、ビジョオニグモっぽい。
id:anhedonia:20061006:p4 は、ササグモではなかろうか。

*4:谷川目録(→ http://www.asahi-net.or.jp/~dp7a-tnkw/)による

*5:Amazon ではものすごい値段が付いているが、何のことはない、まだ定価のたかだか 3倍弱である。そして、その値段でも買いたいという人はたぶんいて、その理由もたぶん確実にあって、それは恐らく外雌器と触肢の鮮明な写真が掲載されている唯一の図鑑だからである(といってもクモの図鑑などはじめから数えるほどしか存在しないのだが)。これ無しでは私(おうる)も当時仕事にならなかった。