御酉様

『ある年の酉の市が三の酉まである確率を求めよ』
総合力を量る意味で中学生ぐらいに適当な問題かもしれない。当然だが、酉の市というものの基礎的知識が必要だから、社会の問題でもある。また当然、「酉」を読める必要があるから、古文の問題としての側面もある。
解き方はたぶんに泥臭くなる。「一の酉」は 1日〜12日までのいずれかに来る。つまり、酉の市の日付パターンは 12通り存在することになる。また、最も遅い「三の酉」の限度は晦日である 30日である。このときの「一の酉」は 24日前の 6日。従って、6日およびこれ以前に「一の酉」が来る年は「三の酉」まであることになる。即ち、6 / 12 = 1/2 が求める確率である。
この冬も、火事には御注意。