経験は活きたのか/経験として活きるのか

ニューヨーク大停電は奇しくも 3年前の 8月14日、つまり、同日の出来事だったそうだ。
当時「日本ではバックアップ体制が完備しているので同様の事故は起こらない」とのことだったが…小規模とはいえ似たような「連鎖」が発生し(今回の首都圏では 1次変電所レベルの連鎖)、遥かに小規模とはいえ最大数時間の電力供給障害が発生した。確かに、クレーンにより冗長 2系統が一度に損害を受けてしまったことは東京電力にとっては「想定外の惨事」だったのかもしれないが、鉄塔にセスナの一機でも突っ込まないとは限らない、これが想定に入っていなかったということについて「甘い」という見解が出るのは仕方がないことかもしれない。「非常に低確率」といっても、実際起こっちゃってるしな。
ただし、早いところでは 1時間も経たぬうちに迂回送電により停電から復旧していた*1 *2ことは、流石というほかは無い。

*1:送電の完全復旧は発生から約 3時間後。
数字的なことも含めた詳しいデータ:http://homepage2.nifty.com/m_kamada/di200608.htm#14_02

*2:【2006/08/25】後日追記。東電により完全復旧までの時間は約5時間であったと修正発表された(24日)。東京都中央区大田区、千葉県浦安市の約200世帯で機器の不具合により停電が続き、全面復旧は 12:20 だったそうだ。