交通費

地図を眺めていたら、交通費が節約できるルートを発見してしまった。その差額、片道で \20.- 。これは行くしかない。そもそも目的地は最寄り駅からでも 約1km ある。1km も 4km*1も変わらん。
ということで、GO 。ところがこれが予想以上につらかった。真夏だということが計算に入っていなかった。体調も万全には程遠い。これはやばい、ふらふらしながら、あと 15分で付かなかったら死ぬな、でもここで挫けたら二度と立ち上がれずそのまま死ぬな、とか縁起でもないことをぐるぐると頭の中で考えながら、ごま油のような汗を流しつつ歩く。地図は持っているからよもや間違いは無いだろうが、大作りな町であるためワンブロックが非常に広大であり、1回のルート選択ミスが致命的(文字通り…)となる。なにしろ、汗と暑さと日射と疲労感で正常な判断ができているかさえ怪しいのだ。…などと考えながら歩くその先に、高架とその上を走る奇妙なカラーリングの電車が見えた。なんとか生き延びたようだ。
所要時間は 40分。なんだかんだいいつつも(足の裏に異常な負担がかかる)時速 6km を維持していたようだ。急いで、汗をかいても、直射に曝露される時間を短縮したほうが生存率が高いという本能の判断か。
電車の運賃を確認してみると、辿り着いたその駅は快速が止まらないかわりにちょうどぎりぎり料金境界の手前側だったらしく、更に安く済むことがわかった。その差、片道で \110.- 。これはでかい。歩いてよかった。 …しかし、生命維持のために缶飲料へと手が伸び、トータルでは \10.- の赤字という罠。
そして靴のチョイスを誤った所為で、いま、普通に歩くこともままならぬほどとんでもないことに。
だから一体なんの試練だ。

*1:あとで地図上計測したら 4.05km ぐらいだった。