まあ、それはたしかにそうなんだけど。

オタ的素質をかなり高いレベルで持ちながら欠くべからざる要素のいくつかである「執着心」や「貪欲さ」などを著しく欠くその人物は、自宅にパソコンを持っていない。テレビもほとんど観ないという。
そんな彼が、かなり昔*1に作ったことのある戦車のプラモデルをまた作りたくて、折に触れて探しているのだが、戦車の「愛称」しかわからず、見付からないといっていたので、帰宅後さくっと検索してみたところ、すぐに見付かった。ではプラモは? …なんと 2005年、新たに型が起こされているではないか(→ これ。韓国のメーカーではあるが)。実にタイムリーな。
また、某両生類の登場する超有名なマンガアニメに出てくるあの Tシャツって*2どっかに売ってないものかね、と訊かれていたのでこれまたさくっと検索してみた。やはり結果はさくっと出てきた。版権元とか、Tシャツ屋さんなどで売っているようだ。
このへんを簡潔にまとめて(なにしろ相手先にはパソコンがないから、携帯メールである)送ったところ、感謝の言葉とともに「いやあインターネットってすごい!」との弁が返ってきた。
…否定はしないが、実際のところは私(おうる)の検索スキル無くしてはここまでスムーズに必要な情報を引き出せないのだよ。むしろインターネットのすごさということで言うならば、私(おうる)の装備さえ充実していれば、ユビキタスな利用ができたはずなのであって私(おうる)はその点を限りなく恥じる。…要するに、褒めるべきはそこではないのだ。
でも、そんなことを(PC 不所持の人物に)説明しようとしても事実上無理だし、そんな何自慢だかわからないような些末を解説したところでいいことがあるように思えない。
さしあたり喜んでもらえたようなので、ま、とりあえず、いいや。
1ヶ月ほど人検はてなに入り浸った経験も、あながち無駄でもなかったのかもしれない。主に「世の中、そして自分を知る」という点において。このへんはネット検索したところでどこに書いてあるものでもないわけだが、ひたすらネット検索してみないと出てこない代物であるとも言えるわけで。*3

*1:1980年代頃

*2:作中では長袖丸首シャツなのだがまあそこはそれ。

*3:こういうパラドキシカルな表現が好きなんです。…てこれちょっといいなあ、
『ネット検索しても出てこないけど、ネット検索しないとわからないものなーんだ』。