やっとのことで記載された
実に 38年間。いままで新種登録されていなかった(学名不明のままだった)ことのほうがどちらかというと驚き、というのが実際だが、経緯のほどはまあともかく、無事新種として表明できるだけのものがまとまったということであろう。お疲れさま。
学名は「Futabasaurus suzukii」。Elasmosaurus 属ですらないということのようだ*1。これからは標準和名も「フタバスズキリュウ」でなく「フタバサウルス」になるのだろうか。まあしかしそれは正味な話どちらでもよく、ここで特に重要なのは、第一発見者であるところの鈴木 直氏の名前が正式に種小名として残されることが確定した、という点である。
しかしこの話も、ああそうなんだ、で終わらない。実を言うと、噂では昨年の夏にも新種申請との話があったのだ。それも大幅にずれ込んだというのは、よほどなにか事情があったのだろう。平成13年に独立行政法人となってある意味新たな出発をした国立科学博物館。何がどうしたのか細かいことは知る由もないが、今後とも垣根を取り払った活動を続けていけるよう、大いに期待したい。
というかこういう情報を一般ニュースでしか知り得ない自分がなさけない。
■ 追記
「フタバスズキリュウ」は標準和名として残るそうだ*2。
「何故 38年も?」の問いに対する答えとしては、「クリーニングに時間を要した」というのも、そのひとつらしい。
一般の人にはたいしたニュースではないし*3、研究者にとってもほんのひとつの区切りに過ぎないというのが実際のところのようだ。…なんか、淡々としてるよなぁ。