教師の給食にトリプタノール10mg錠×3錠をぶち込んでしまった女子中学生。

薬の概要:http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se11/se1179002.html
流石にね、教師の給食に抗鬱剤を粉砕して混入とあっては、やばすぎてニュースにせざるを得ないし、穏便に穏便にというわけにはゆかないのだろう。でも、あれだ。ことの大小を問わねば昔からそんな話はいっくらでもあって、例えば私(おうる)が中学生のときには、クラスの女子がチョークの粉を担任教師の給食に混入してちょっとだけ話題になっていた。それはいたずら心半分であったのは明らかだが、残りの動機はその教師に対する恨み心であったことを否定できない。(要するに、今回の事件扱いされた娘たちと、まったく同じだ。)

 その事件の半分はいたずら心でできています。
 その事件の半分は教師に対する恨みでできています。
似非成分分析 ver.Ω

いっぽう、巷のオフィスではむかつく上司のお茶に雑巾の絞り汁を入れるのが当然、みたいな話が一種の都市伝説としてまことしやかに広く語り継がれている(…ということはつまり、一部ではほんとうのほんとうに実施されているということだろう)。こう見ると、女子という人種はなんで人の喰いもん飲みもんに異物を混入して鬱憤をこっそり晴らそうとかしたがるのだろうか。こういう発想は男にはない。*1
というか、私(おうる)がこのニュースを耳にしたときいちばん衝撃だったのは、なめこ汁が学校給食で出る」ということである、どちらかというと。そこのへんどうなってるのと問いたい気持ちで満たされている。今回の衝撃の 83% はそれでできています(熾火研究所調べ)。
ニュースソース:http://www.asahi.com/national/update/0425/TKY200604250345.html

■ 追記として、ちょっとくそまじめな話。

この事件、ほんとうはあははははと笑って看過すべきでない問題をひとつ含んでいる。人の食べ物に一服盛る、というのは、生きとし生ける者として絶対にやってはいけない行為なのだ。勿論、殺してやろうとか自分のものにしたいとかいう主体的且つ利益誘導的な狂気じみた決意のもとにそれが実施されるのであれば、周囲がそれを完全に抑止することはできない。わかってやってるんならカッテニシテクレ。しかし、ひと様の食べようとしているものにほんの出来心で手を加えようとしたなら、それはその時点で厳しい制裁を加えてでもしっかりとしつける(遺憾の意を表明する)べきことなのだ。現実には例えば、小さい子がわけわからずに隣の親の皿に塩をふってしまった、とかそういうケースでもって普通は矯正される。悪気が無くても、いやむしろ悪気が無ければなおのこと、部屋の向こうの壁までぶっとばして腕の 1本や 2本いっちゃっても仕方ないという覚悟のもと、食べ物をオモチャにしてはいけない、とか、そういう内容とともに、保護者は子供に対して食べ物に関する冒さざるべき禁忌を餓鬼の頃に叩き込んでおくべきなのだ。ときには、絶望的な心の傷とともに。
何故ならば、食べるということは生きるということ、つまり食への冒涜はその人の生命への冒涜だから。
今回の事件は、今日日の中学生が概ねそういうことを教わらないままおっきくなっちゃってるんだろうなぁ(しかも栃木県なんていうイナカでもって既に…)、という惨憺たる気分にさせられるものであったということだ。まあどうでもいい、けど、私(おうる)は、もう、知らん。

*1:嘘。ある。それはしかし、例えば秘かにクスリの力を借りて、それが効果覿面のうちに何かよからぬことをしようとかそういう発想だから、似て非なるものである。