やばいやばいやばい

右目の白目の部分の角膜?がぽこっと腫れ上がっている。
原因はしっかりあって、掻きむしった所為。眼球を動かすと、目蓋に微妙な引っかかりを覚える。鏡で見ると、白目の部分の透明な皮膜、つまり角膜とおぼしきそれが、明らかにぶよぶよとして出っ張っている。
これは目を閉じていたほうがよさそうだ、だが、片目を閉じ続けるのは疲れるので、簡易的な眼帯を施す(ってテープで止めているだけだが)。
こうして擬似的な片目失明状態をシミュレートしてみているわけだが、遠近感がまったく違う。これは、恐ろしい。普段いかに視覚に頼った生活をしているかということだが、特に私(おうる)はその傾向が強い。
ま、以前にもこういうようなことはあったから、しばらくすれば元に戻ることはほぼ確実、失明することは無いだろうとわかってはいる。でも、嫌なものだ。目のトラブルというのは実に嫌なものだ。
でもって微妙に蘊蓄。
片目失明したらものの遠近感を視覚的に認識することがまったくできなくなるかというと、実はこれがさにあらず。勿論、その精度と応答性は両目のときと較ぶべくもないのだが、片目でも距離を知ることはできる。その方法、ひとつはピント。水晶体(レンズ)の厚さを筋力で調整することによって人間は対象物にピントを合わせているわけだが、この筋肉の緊張度合いから水晶体の厚さ、つまりピントを合わせているものへの距離を認識することができる。いまひとつは首など、躯の動き。首を回すことによって目の位置が変わる。これだけでも最大 200mm 程度の水平方向の目線移動を確保できる。人間の両目の巾は 60 〜 80mm 程度であるから、場合によってはより強い遠近情報を得ることも可能だ。勿論意識して回さなくても、人間の躯は大抵の場合、気が付かないうちに揺らいでいる。これにより気が付かないうちに目の位置が変わり、遠近感を得ることが可能となる。訓練すれば、両目とたいして遜色のない距離感を片目でもたらすこともできるだろう。
ともかくだ。目薬をしっかりさして、今晩は早々に目をつむることにしよう。