久々の電子工作

owl2005-12-11

といっても私(おうる)のレベルは点々繋ぎのパズルなわけであるが。
昔は安定化電源など高嶺の花であった。しかも装置の馬鹿でかさに対して取り出せる電流も大したことがなかった。AC アダプタにしたって何千円もしてせいぜい 250mA が取り出せればいいだろ、という時代が続いていた。そんな頃、ちょっと電球をつけてみたい、LED をテストしたい、というときには電源は当然電池となるわけだが、電池のプラスマイナスを指で押さえて、コードをよじって…というのではなんともスマートさを欠く。そこで、「実験用電池電源」をしつらえ、1.5V と 3V をいつでも用意できるようにしておいたものだった。

ただ作るのではつまらないので、1個のスイッチ(6P 2回路 スライド)で 2本の電池を直列並列と切り替えられるようにした。豆電球(麦球とか懐かしすぎる)、マブチモーター、LED あたりで遊んでいた私(おうる)にとってこれは重要であった。
昔語りはこのへんにしておいて。
いま、3V 弱を AC100V から取りたいという課題が生じ*1、まあ普通だったら 3V の AC アダプタを用意する、でいいわけだが残念ながら手許に無い。あるのは 5.4V*2 から上の電圧。必要とされる電流は 300 〜 500mA 程度だと思うので*3、適当な抵抗を挟んでやればいいかな、と思ったのだがこれも適当なもの*4が手許に無い。ダイオードの電圧降下を利用したらどうだろうとかいろいろ考えたわけだがどうもうまくなく、結局、前回課題として挙がり、結局ペンディングとなった際に購入していた秋月のレギュレータタイプ電源安定化キット を組んでみることにした。やりたいことに対してあからさまにオーバースペックだが、手持ちの資材で実現するとしたらもうこれぐらいしかない。(ほんとうならばこんな面倒なことをしなくても、AC-DC スイッチングレギュレータでいいわけだ。既に(かなり)安定化されている電源を再び安定化回路に通すというのはいかに知識と資材ストックの乏しい熾火研究所といえども、正直どうなのかという思いが吹き抜けまくる。)
改めて自分のハンダ付け技術の貧弱さに辟易しながら小一時間、斯くして私(おうる)は 1.2 〜 7.5V を確保することができた。当たり前といえば当たり前だが、電源は直流でも交流でもよい。電池でもいいわけだ(素晴らしく意味はないけど)。週明けに実機実験。

*1:要は電池式機械仕掛けの装置を AC でドライブしたいというニーズ。

*2:使わなくなった携帯電話の充電器。これが意外と侮れない性能。小さななりして 600mA が取り出せるという。

*3:http://www.mabuchi-motor.co.jp/motorize/branch/b_0101.html

*4:ざっと見積って 10Ω以下、耐電力 1W 以上(となるとセメント抵抗だろうな)なんて普通の家庭には無い。電子工作を頻繁にやっている人だって普通は常備していない。