紅色が洗い落とす

ここ数日の強めの冷え込みが奏功したようで、イロハモミジの美しさがピークを迎えていた。今日でおしまい、とまでは言わないが、まあ来週には間違いなく見頃を過ぎているだろう。ほかにもキヅタ、ソメイヨシノあたりもちょうどいい具合。
実にいい赤が出ている。日本人は桜が好きだ、とよく言うが、私(おうる)は色からしても紅葉のほうが数倍好きだ。
「紅葉は何故起こるのか」、と訊かれて、「それは気温の低下に伴いクロロフィルが分解吸収されアントシアニンが云々」というような説明をする人がいて、…というか私(おうる)がそうなのだが、それでもってへぇと納得する人がいて、…というか私(おうる)もそうなのだけど、そこで納得できない人がもう少しいてもいいんじゃないかと、私(おうる)はそういうふうにも思うわけだ。
何故、赤なのか。アントシアニン云々というのは、How(いかにして)には答えているが、Why(なぜ)には答えているとは言い難い。すべからく*1、自然界の現象とは How は説明できても Why は説明できないものでありがちだ*2
…てなこととか、その他諸々をぼんやりと考えながらうたた寝。なんともいい昼下がりだ。

*1:当為のニュアンスで用いているゆえ誤用とはいえまい。

*2:勿論、それを「仮説」と「合理性」の名のもとに説明を果敢に試みている人は大勢いる。