それは流行っているのか?

デトックス」という語を見かけて、なんだそれは株用語か M&A 用語かなにかか、みたいに思っていたのだが、「デトックス効果」という用法をするらしいと知り、改めて頭の中で転がしてみて意味が判った。de*1 + tox*2 ってことか。
解毒って言えよ。*3
どうせまたなんだかよくわからないキノコみたいなのとか芋的なものとかをどこやらから引っぱり出してきて「デトックス効果!云々」と人の恐怖心に訴えてブームを演出しようという戦略なのではないのか。そういうことを気にする皆さんに限ってそもそも食べ過ぎだったりするから、カロリーとか脂肪なんてものが死に至る毒ということになっていたりするわけで、極論すれば口に入れるもので毒にならないものなんて無い。代謝機能を指して「デトックス」とか言っているのだとしたら、人間の生命活動の半分ぐらいはデトックスなんじゃあないのか。温泉がデトックス? サウナがデトックス? 笑わせてくれる。
…単に流行語大賞狙いか?
ただまあ、こういった語(単語/標語)を創造する、新たに掲げる、ということは、概念空間とか範疇の創造に繋がる。商域とかニッチとかそういうようなものの壁はゴムのようにいくらでも伸び縮みするようだから、(商業的)戦略としては間違っていないのだろう。
「これからの時代はデトックスで食育を考える。」
とか言っておけばなんか騙されやすい人はうまいこと騙されてくれそうだ。
にしても、だ。世界に蔓延する毒に対して私達がどう生き延びて行くべきか、みたいな発想って、1980年代なかごろに宮崎駿が「風の谷のナウシカ」で描いた世界観/問題提起に相通ずるものがあるような気がする。…などと意味不明解毒不能な方向に膨らましてみた。

*1:脱○○;○○解除

*2:(>toxin)毒素;毒

*3:一応確認。→ goo辞書新語