研究に余念がない。

owl2005-08-29

ここは熾火研究所(跡)ですから。
…というのはほんの御愛嬌として。

ナイフマニアを自称する*1人間としては、滅びゆく手打ち鋼は押さえておくべき代物だ。\2,100.- ならば、高い買い物ではない。画像では赤が強めに出ているのでさびさびのようにも見えるが、実際はほとんどが黒錆であり、いわば打物の証である。長さ 約10cm 。
火打石というのは、石と鋼をこすりあわせることによって、鋼より硬い石で鋼を削り取り、削り取られた鋼の微細破片が摩擦熱で火花となるという仕組みの道具である。だから、石と同等若しくはそれ以上に火打金のほうも重要。*2
試してみた。思っていた以上に簡単に火花が出た。経験と伝統が産んだ一品は想像していた以上に高性能だ。これだけ出るなら「切り火」には充分だ。火口の確保にもそのうちチャレンジしてみようか。硫黄なら(ちょっとだけど)持っている。キャンプ用の着火剤を導入して試してみるのもいいかな。
火打金は携帯のストラップに使いたいのだが、携帯が傷だらけになってしまいそうでもあり、考え中。

*1:というか、「していた」。その実は伴っていないけども。そして今はどちらかというと野鍛冶による打刃物に興味がある。

*2:石と石を叩き合わせて火花を出すものもあるにはある。