頭の中のしくみに興味がある

owl2005-07-30

奴の壁とかにぶつかっている所為か、脳内での情報処理なんかに興味がある。現在までの観察による帰結は、脳内の処理は相当にブラックボックスであり、例えば足し算をするなんていう、一見プロセスを細分化できなそうな簡単な処理でさえ、ひとりひとり脳内でどう処理しているかは異なる。千差万別である。おそらく「道を右に曲がる」などという処理でも、ひとによって異なる。
図形(イメージ)の処理となると、もっと異なる。
普段私(おうる)の使用している電車の経路を尋ねられたとき、私(おうる)は「こういって、こういって、こう。」と、空に指で描いて話す。(標記画像参照。)大抵のひとはこの説明で「…はぁ?」となるらしい。たまに、数秒後に「まっすぐ行く経路は無いの?」と返してくるひとがいる。その数秒は、自身のフォーマットに頭の中で書き直して、解釈するために要した時間であると思われる。
私(おうる)の脳内では、画像とか図形はかなり記号化・単純化されたかたちで格納されており、その記号化されたものをわりとそのまま処理しているようである。あるいは、未処理の画像をそのまま記憶して、未処理のものは未処理でそのまま保存し加工も何も一切しない。
先日「こういって、こういって、こう。」がひとりだけ、スムーズに通じたひとがいた。この人物は私(おうる)と脳内での画像処理ルーティンがかなり近いと考えられるのだが、「韓国ドラマに出てくるように、男がシャワーを浴びながら(さめざめと)泣く」という話もイメージのレベルで素早く通じた。やはり、このひとは私(おうる)と外界の捉え方がかなり近いに違いない。
だからどうということもないし、私(おうる)とそのひととの共通点は外見上も思想的にもほとんどまったく無いのだが。さらにいえば、この共通性という話ですら私(おうる)の幻想に過ぎないのかも*1しれない。

*1:単純に、そのひとの「言語→画像」処理能力が卓越しているというそれだけのことかもしれない。