私(おうる)は絵が下手である。

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これは否定しようのない事実である。

が、ワンポイントイラストをそこここにちりばめたり、色鉛筆での彩色のちょっとしたコツは心得ていたりするのものだから、ときどき騙されるひとがいる。
私(おうる)は絵を描く作業に必要な能力のうち根本的ないくつかのプロセスを欠く。だから、単純なイラストなら描けることもある。あるし、単純なイラストによって伝えることのできる情報の情報量は膨大であるから、努力して描くようにしている。でも、絵は描けない。
鍵盤を叩くことができるからといってピアノを演奏できるとはいわない。それと同じこと。

私(おうる)のことを評して「絵がうまい」というひとは、ただ単に私(おうる)のことを他にどう評価したらよいかわからないでいるだけのことだ。それは言うまでもなく私(おうる)に対する正しい評価からは程遠い。そして私(おうる)の絵について語ることは、絵描きの人に対して失礼なことだ。

とはいえ、いまの私(おうる)を端から見たとき、肯定にしろ否定にしろどこをどう切り取っていいのかわからないであろう、というのは、私(おうる)にもわかる。だから、一概に責めることはできないかもしれない。

ものの色に対して関心の高いひとは色の付いた夢をみるという。同じ理屈で、絵に対して関心の高いひとは、絵について評価をしようとする傾向があるといえる。だから、私(おうる)は私(おうる)の描くイラストについて何か言ってくる人は、その人こそ絵に対するポテンシャルの高い人だと、そういう「評価返し」を密かにすることにしている。
だから、Tさん、Fさん、Mさんは、絵のうまい人だ。ただし、ほんとうにうまい人ではない。