「ミネフェ」に行って来た。

owl2004-05-22

東京国際ミネラルフェア、日本最大の化石鉱物即売イベント。
主催の東京国際ミネラル協会がウェブサイトを持っていないことなどによるのかもしれないが、ネット上での体系的な情報取得が困難なことでもつとに有名(…かどうかは知らないが、一部マニアばかりが盛り上がっているのはほぼ事実らしい)。
ずいぶん前…もう10年経とうか…に 1度行ったきりで、かなり縁のない生活をしてきた。今回で 2度目だ。そう、調子に乗って毎年なんか行っていたら余裕で破産できてしまう。勿論たった 1回で破産だって容易。化石や岩石鉱物の価格は、まさにピンキリ。

土曜日ということもあってか、熱心な小中学生やら、子供連れもいれば若い女性もいたり、御年配もおり、それほど殺伐とした(あるいは特殊な汗臭さ漂う)雰囲気ではないようだった。ただ、とにかく人が多い。日曜などはもっと大変なことになるのだろう。
会場内はこの肌寒い陽気にこれでもかと空調を利かせていて、私(おうる)でも時折気になるほどだったから、かなりの人が「寒い」と思っていたに違いない。しかしながら、エアコンフル稼働にでもしなければ、これだけの人間、そして、化石鉱物を彩りよく照らし出すための照明が発する熱によってたちどころに地獄絵図と化すことは容易に想像がつく。むしろ寒いぐらいのほうが助かる。
  
化石にしろ鉱物にしろ、見て回るだけで充分目の保養になる。ところが、見ているだけで我慢できる人間は化石鉱物に興味を持ったりはしない(←若干偏見あり)ので、結局は所持金限度までいろいろと購入してしまう罠。
今回の私(おうる)が設定していたミッションは「誕生石を(カットや研磨していない)原石で揃えてみよう」というもの。当然かなり無理を承知の上のことであり、まずダイヤモンド(4月)と真珠(6月)は今回除外。他も、無理そうならば今回は見送る方針。ターコイズ(12月)翡翠(5月の誕生石として挙げられることがある)は一応持っているので今回はパス。
しかし、丁寧に回ってみると結構あるもので、結果的にはブラッドストーン(3月の誕生石として挙げられることがある)と前掲のダイヤモンド・真珠・ターコイズ翡翠を除いて他はすべて数百円/pcs.、一番高価なものでも \1,000.-/pcs. で揃えることができた。(ただし、ムーンストーン(6月の誕生石として挙げられることがある)オパール(10月)は研磨してある。これらは研磨していないものが商品として想定できないので、よしとする。)
あとは、アンモナイトが欲しかったので少々物色。表面色のきれいさと、縫合線の見える標本的価値から選んだ 1個は、今の私(おうる)からすれば相応のサイズとも言えようか(要するに、予算的にはこれが限度だったと言うべきか、見事に節制を利かせてオトナっぷりを発揮したというべきか)。直径約6cm、厚さ約1.7cm。白亜紀マダガスカル産。研磨がかかっているので本来の外観は損なわれているが、アラゴナイトの干渉色によりいい感じに虹色に輝く。帰りしな、無料展示コーナーにあった巨大アンモナイトとともに記念撮影。(→上の写真) 私(おうる)の、ちっさ! というか(売約済みとなっていたが価格を見るのも嫌だったのでいくらなのかは覚えていない)展示品、でか!

 ← これはまた別のアンモナイト。約3cmφ、白亜紀、こちらもマダガスカル産。半切り研磨ペアのなかでは一番安かった(上のやつの 1/6)。裏面(=本来の表面)はほとんど未処理だったが、クリーニングしたらなかなかいい感じに。つかアンモナイト買い過ぎ。アンモナイト好き過ぎ。今も↑上のアンモナイトを握りながらタイピング。アンモナイト 1個でごはん三杯はいけます。嘘です食べません。つか食べられません。タコイカに近い仲間(頭足類…参考:カイダココウイカ)なので味もそれらによく似ているそうだが、ノーチラスも食べたりしてはイケマセン。
…帰宅後、購入物をざざっと整理する。こういうところではグラム売りがあったり、ディスカウントもあったりする上、まずレシートの類いは出ないので、購入した店と価格、数量(グラム)などはその場でメモしておいたほうがよい。今回は比較的マメにデータを残したためほぼ再現できたが、それでも産地などを聞き逃したものが何点かあった。こういうときには、英語が躊躇無く使えるとさぞ便利だろうなとちょっと思ってしまう。

なんの参考にもならないが、私(おうる)が今回購入した業者さんは以下。(順不同…というか購入順)

  • Zeolites India (India)
  • Mosaico (Brazil)
  • キャセイ・コーラル(株) (横浜)
  • Sea Tiger (Phillippines)
  • Youcan Network (Thailand)
  • 上海周益雅石社 (中国)
  • Mostalac & co. (Mexico)
  • Lapis Gems Lapidrary (Canada)
  • F. Lietard Minerive (France)
  • (有)北辰光器製作所 (杉並)

有料イベント会場へのチケットを購入するともらえるプログラム(冊子)に業者リストが掲載されている。



そして、費やした合計金額を計算してかなり凹んだ。まじですか。…これは…やばい…! 
計算しないほうがよかった。

ミネラルフェアの情報も掲載されている。
化石鉱物に散財する気などないという賢明な各位は、有料であるイベント会場に入らず、無料展示スペースだけ見て帰るといいと思う。ここだけでも充分におもしろいこと請け合い。直径33cm の水晶玉なんて、そう目にする機会のあるものではありませんよ。