幸か、不幸か

冬に視界が開けるのは、空気中の水蒸気量が少なくなるために空気の透明度が増すという効果が大きい。ただし、朝方〜午前中は放射冷却現象により地表附近が冷却されるために大気温の「逆転層」が形成されて上昇気流が発生せず、地平線近くの空気が懸濁するため視界が削がれることが多い。

…要するに何が言いたいのかというと、蒲田で(一般人が立ち入ることのできる場所としては)数少ない、富士山の見えるポイントであるが、ここに立ったとしても富士山を目にできる可能性はそれほど高くはないということである。

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そうそう、忘れていたので追記。何故に「幸か不幸か」かというと、「入学試験の朝に富士山を見ると、落ちる」というジンクスが結構あちこちから聞かれることからすれば、朝、富士山がきれいに見える(のを眺める)ことが必ずしもいいこととは思えなくなってくるのである。
とはいうものの、件のジンクス、真偽の程は定かではない。私(おうる)の知り合いは入試の朝、それはそれは美しい富士山を眺めながら学校に赴いたが、見事合格した。
結論。富士山の所為にしてはいけない。