エスカレータ

地下ホームを有する駅のエスカレータは異常に長いことがある。私(おうる)は階段でも 1段ずつ登るのを潔しとしないので、エスカレータもじっとしていない。そんなこんなで、一旦駆け上がりはじめて最後のほうで後悔することしきり。ただ、ほかのひとの目があるときには「ふ…、途中で力尽きたか。だらしない奴め」などと思われるのが癪なので、最後までスピードは落とせない。
階段昇降運動において循環器系にもっとも負荷がかかる(鍛錬される)のは、実は運動終了後である。エスカレータを登り切り、歩き出して、数歩。視界にノイズが入る。…いかん。でもここで後悔しても圧倒的に遅い。



知っていてもしょうがないからこそのトリビアエスカレータの手すりは、必ずしも足段とぴったり同じ速度ではない。試しに、手すりに手を置いたらそのままの位置で動かさずにいてみよう。エスカレータによっては、手だけが(ごくゆっくりとだが)ずずずーっと前のほうに持って行かれるものもある。勿論逆もある。手すりのほうがやや速めのものが多いようだ。
…ほんと、知っててもなんの役にも立たないなぁ。話の種にも使えない。