理解するということ・納得するということ

owl2003-06-02

人間の思考というのは不思議なもので、考えはじめてから結論が出るのに「相当な」時間がかかる。だから、相手の言葉がよく聞き取れず、理解できなかったとき、間髪を入れず「えっ?」と言わずに、一瞬だけでも間を置いてみるとよい。その間に、脳味噌が解析を完了し、聞き取れなかった部分を補うことがある。この間、恐らく 0.2 〜 0.5秒程度(註:数字に根拠ははない)。「えぇっ?」と発してしまうと、その後、折角内容が理解できたとしても、引っ込みが付かなくなってしまい、お互いにまずい空気になりがちである。



同様に、物事の意味やありかたと言った、もう少し複雑なことを考えるのにも、人間の脳味噌は「かなりの」時間をかける、と心得ておくとよいかもしれない。ひらめきとか「ジャンプ」とか、所謂「a-ha 体験」などは、脳内での「潜伏期間」が相当に重要である。当該問題について、頭の中で常に転がし続けてみることが、こうした問題の解決を導くものである。勿論、ときどきは違う視点を入れるため、他人と話をしてみたりするのがよい。
私(おうる)は、当面していた私(おうる)の中の「問題」を「理解する」のに約 1日間、「解釈する」のに約 1週間を要した。しかしこのおかげで、これに「納得する」のには 10秒とかからなかった。不可解な緊張状態も解消した。とことんまで煮詰まってみる、これが私(おうる)のやりかた。ときには非常に危うい橋であるから、万人にはお勧めできない。