夏服冬服のテーゼ

(以下は朝の某ニュース番組で紹介された内容に一部追加情報を付加したもの。)
 今日は長袖にすべきか、まだ半袖で行くべきか。…勿論嗜好の差とか、暑がりか否かとか、さまざまなファクターはあると思うが、一応の目安として

(その日の最高気温+最低気温)/2=20度

が、長袖と半袖のボーダーラインなのだそうな。日最高気温と日最低気温の算術平均というと、ほぼ「日平均気温」に相当する(実際は若干ではあるが(0.1〜0.3度程度)日平均のほうが低い。気温変化の曲線を見れば納得できる事実ではある)。これが20度というと、東京ではまさにちょうど5月最終週ぐらいに当たる(秋では9月末と10月頭のあいだ…以上理科年表(2000年版)により再調査)。
 長袖と半袖…つまり、夏服と冬服、である。東京における衣替えの時期はまさにこの頃、ということで上の式を実証するかたちになっている。TV 番組では、東京以外にも全国数ヶ所の衣替えの時期と気温を検証して、それらがほぼ20度の頃であると「実証」していた。
 つまり、

その日の服装に悩んだら、天気予報で朝の気温と予想最高気温を見て、これらを足して2で割った数値が20を越えていれば半袖、20以下なら長袖、をめやすにすればよい

ということになる。
 皆様風邪など召されませぬよう。
 ついでにおまけの知識。「日平均気温」相当の気温は、大体午前9時〜10時ぐらいに出る。日最高気温は、14時〜15時前後に出るのが普通。日最低気温は、というと、日の出前、と思う人が多いと思うが、むしろ日の出後1時間ぐらいが最も冷え込む。
 以上は主として晴天時の話で、曇天や雨天の日にはそうならないことも多い。
 もひとつおまけ。人間が最も快適に過ごせる気温というのは18度だという。ちょっと涼しめ。
 また、快適な「衣服内温度」は32度だそうで。人間は服を着ることによってこの14度の温度差を作り出しているのである。普通の人間の放出エネルギーは100Whであるから、1時間あたりのカロリー数でいうと…以下めんどくさいので略。