戦争の話でもしようか。

owl2003-04-11

といっても、「チョコレート戦争」(ISBN:4652005024)の話。ほんとうの戦争は正味な話、守備範囲外である。
最初は、あまり好きな話ではなかった。いまでも好みのタイプのストーリーかというとけしてそのようなことはない。なにか腹立たしさの残る、「けっ!」と言いたくなる、陳腐さの拭えないプロットである。これだから、日本の創作童話は…などと、生意気にも思っていた。小癪な小学生だ。
それでも、何度となく読んだ。
世の中には、理不尽なこと、間の悪い偶然、わかっていながらできないこと・してしまうこと、上手(うわて)がいるということ、…そんなさまざまがあることを、この物語から読みとった。(どうでもいいハッピーエンドは読み捨てた。)
好きか、嫌いか。それはともかく、あまり甘くなかったチョコレート戦争、幼い頃にいちど読んでおいて損のなかった作品だとは思う。



何故戦争が起こるのか。その前に、我々の日々の中にも戦争の構造があることを忘れてはいけないように思う。果たしてどうしようもないものなのか、どうにでもなるものなのか、答えは多分その上にある、そんな気がする。
(とかなんとか、結局言及してんじゃんよー。)